近頃、外貨商品で資産運用を運用する人たちが増えています。それは日本の金利が限りなくゼロに近い状態で、少しでも資産を有利に運用するために、外貨投資で儲けようとするのです。
ただ、外貨商品といっても銀行で始められる「外貨預金」から、証券会社で開設する「外貨建てMMF」、外貨投資の中で最もハイリスクハイリターンの金融商品の外国為替証拠金取引などがあります。これらの金融商品の違いについては次項で説明します。
次に外貨で儲かる仕組み(損益が生じる要因)について説明をします。これは大きく分けて二つあります。
一つ目は円から高金利通貨の外貨を購入することによって、金利の収入を得る事です。
現在、一般的に高金利と呼ばれる通貨はオーストラリアドル、ニュージランドドル、英ポンド、米ドルなどがあります。以下の表は各国の政策金利を示したものです。
表-高金利通貨の政策金利(2006年3月現在)
米ドル |
豪ドル |
ニュージランドドル |
英ポンド |
4.75% |
5.50% |
7.25% |
4.50% |
表に記してあるように他国の金利は日本の金利と比較して、大変な有利な金利となっています。
ただし、このように高金利通貨に投資する事は良いことに思えるかもしれませんが、大きな問題が一つあるのです。
それは、先程儲かる仕組みが二つあると言いましたが、二つ目の円を外貨に替えることによって発生する為替変動が問題となるのです。
では、この点について具体的に説明していきます。
みなさんがテレビのニュースなどで、
「本日のドル円は1ドル107円50銭です」というのを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして、また次の日には、
「本日のドル円は1ドル106円30銭です」という光景も目にしたことがあると思います。
みなさんも、もうお気づきだと思いますが、ドルに対する円の値段が日々変化しているのです。
そうです。この日々の値段の変化によって為替差益が発生するのです。
図 ドル円のモデル図
4月の1ドル=100円の時に1万ドルのドルを購入するために必要な金額は100万円となります。
6月に1ドル=105円の時に保有している1万ドルのドルを円に戻す時に必要な金額は105万円となり、5万円(105万円−100万円)の利益となるのです。
次に8月に1ドル=95円の時に保有している1万ドルのドルを円に戻すために必要な金額は95万円となり、−5万円(95万円−100万円)の損失となるのです。
(今回は手数料及び金利は考慮していません。)
このように購入したときのレートよりも円安になれば利益になりますし、反対に円高になれば損失になるのです。
このドル円の為替変動は年平均15〜20%程あり、政策金利4.75%よりも大きく動くのです。(2006年3月)
このため安易に金利が高いからといって高金利通貨を購入することは、大きな損失を招くこともあるので為替差益には十分気をつけるべきなのです。